「南アジア」と聞いて、すぐに地図が思い浮かびますか?
南アジアについて、こんなふうに思うことがあるかもしれません。
南アジアとは、インド、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、ブータン、スリランカ、モルディブの7カ国を含む地域を指します。
本記事では、南アジアの国々を国名入りの図解地図とともにわかりやすく紹介しています。
各国の位置や特徴をコンパクトにまとめているので、学習にも教養としての地理理解にも役立ちます。
アジアの地図シリーズはこちらの記事をどうぞ




南アジアとはどんな地域?インド周辺7カ国の紹介
「南アジア」には、次の7カ国が含まれます。
- インド(India)
- パキスタン(Pakistan)
- バングラデシュ(Bangladesh)
- ネパール(Nepal)
- ブータン(Bhutan)
- スリランカ(Sri Lanka)
- モルディブ(Maldives)
この定義は、地理的・文化的・政治的な文脈によって多少変動することもありますが、一般的にはこの7カ国が南アジアの中核とされています。
地理的には、これらの国々はインド亜大陸(Indian Subcontinent)と呼ばれる大陸の南端部に位置し、西はアフガニスタン、東はミャンマー、南はインド洋と接しています。
これらの国々は強いつながりを持っており、地形や気候だけでなく、文化や宗教の面でも共通点があります。
次の章では、それぞれの国の位置と基本情報を、図解とともに確認していきましょう。
南アジア各国の特徴ざっくりガイド

南アジアの7カ国は、インドを中心に時計回りに並ぶように配置されています。
以下は、「南アジア7カ国」の国名・首都・特徴の一覧です。
南アジア7カ国の国名・首都・特徴
| 国名 | 首都 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| インド (India) | ニューデリー (New Delhi) | 地域最大の国 経済・文化の中心 |
| パキスタン (Pakistan) | イスラマバード (Islamabad) | イスラム教国家 印パ関係が複雑 |
| バングラデシュ (Bangladesh) | ダッカ (Dhaka) | ガンジス川デルタ 人口密度が高い |
| ネパール (Nepal) | カトマンズ (Kathmandu) | ヒマラヤ山脈 エベレストの玄関口 |
| ブータン (Bhutan) | ティンプー (Thimphu) | 「幸福度」で知られる仏教国 |
| スリランカ (Sri Lanka) | スリジャヤワルダナプラコッテ (Sri Jayawardenepura Kotte) | 島国 紅茶と仏教遺産で有名 |
| モルディブ (Maldives) | マレ (Malé) | サンゴ礁の島々 観光が主産業 |
南アジアの国々の位置と特徴の対応関係をつかむことで、ぼんやりしていた南アジアのイメージが徐々に見えてくると思います。
南アジアのわかりやすい地図3種類
ここでは、ニーズ別に3種類の「南アジアのわかりやすい地図」をまとめて順にご紹介します。
1. シンプルな国名入り地図

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2. 都市名入り地図

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3. 自然地形入り地図

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自然・地形・人口から見る南アジアの特徴
南アジアの地図を眺めると、この地域の自然環境が国ごとの個性に影響を与えていることがわかります。
| 地域 | 特徴 |
|---|---|
| 北部 | 世界最高峰エベレストを擁するヒマラヤ山脈がそびえ、ネパールやブータンの国土を占めている |
| インド中部から東部、バングラデシュ | ガンジス川流域の肥沃な平野が広がり、古くから農業が栄えてきた |
| スリランカやモルディブ | 島国のため海との関わりが深く、特にモルディブではサンゴ礁の上に築かれた暮らしが特徴 |
このような地理的多様性は、それぞれの文化や宗教、食生活、さらには国際関係にも影響を与えています。
また、南アジアは世界でも有数の人口密集地域です。
インドはすでに中国を抜いて世界最大の人口を抱え、バングラデシュやパキスタンもそれぞれ1億人を超える人口を有します。
地図とあわせて見ることで、人口がどこに集中しているのか、なぜそうなっているのかも理解しやすくなります。
たとえば、インドの北部平野やバングラデシュのデルタ地帯は、肥沃な土地と水資源に恵まれており、自然と人々が密接に関わりながら暮らしていることがわかります。
このように、地図から自然環境と人の暮らしの関係性を読み解くことができます。
地図が語る国のかたち──インド分離独立と国境の成り立ち
現在の南アジアの国境線は、自然な地形だけでなく、複雑な歴史と政治の影響を大きく受けています。
なかでも、インドとパキスタン、バングラデシュの関係は、地図を理解するうえで重要です。
1947年、イギリス領だったインドは、ヒンドゥー教徒が多数派の「インド」と、イスラム教徒が多い「パキスタン」に分離独立しました。
このときのパキスタンは、現在のパキスタンにあたる「西パキスタン」と、インドの東側に位置する「東パキスタン」(現バングラデシュ)の2地域から構成されていました。
言語や文化が異なるこの2つの地域は次第に対立し、1971年に東パキスタンが独立してバングラデシュとなります。

このように、南アジアの国境は地理よりもむしろ歴史の力で形づくられた部分が多く、地図を見るとその名残が今もはっきり残っています。
たとえば
- インドとバングラデシュの国境沿いにかつて存在した三重飛び地(現在は解消)
- パキスタンとインドの間にある係争地域カシミール(地図上のグレースケールの地域)
- ネパールやブータンの国境が自然な山脈線なのに対し、印パ国境は直線的・軍事的な色合いが強い
これらの例からも、南アジアの地図は「境界線」ではなく、「歴史の痕跡」として読み解くことができるのです。
南アジアの地図を通じて、こうした政治と宗教、文化が絡み合う背景が見えてきます。
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東南アジアとの違いとつながり
南アジアと東南アジアの地図を比べると、違いとつながりがはっきりします。
東南アジアと南アジアという2つの地域は、ユーラシア大陸の南側で接しており、自然環境や交易の歴史を通じてゆるやかにつながってきました。
たとえば、インド東部とミャンマー西部は陸続きで、古くから人や文化が行き交ってきた地域です。

また、スリランカやモルディブのようなインド洋の島々は、海路を通じてマレー半島やインドネシアとも関係がありました。

一方で、宗教や言語には明確な違いがあります。
南アジアではヒンドゥー教やイスラム教が主流で、サンスクリットやウルドゥーなどの系統の言語が話されるのに対し、東南アジアでは仏教・キリスト教・イスラム教が混在し、言語もオーストロネシア語族やタイ・カダイ語族など多様です。
東南アジアとの比較
| 項目 | 南アジア | 東南アジア |
|---|---|---|
| 宗教 | ヒンドゥー教・イスラム教 | 仏教・キリスト教・イスラム教 |
| 言語系統 | インド・アーリア語族、ドラヴィダ語族 | オーストロネシア語族、タイ・カダイ語族など |
| 地理的つながり | インド東部とミャンマー西部が陸続き | 海路でスリランカ・モルディブと交流 |
地図を見ることで、「南アジアと東南アジアのつながりと違い」の両方が視覚的に理解でき、文化や歴史の背景も浮かび上がってきます。
東南アジアについてはこちらの記事で詳しく紹介しています
まとめ:地図で見る南アジアの世界
南アジアの地図を通じて、位置・地形・特徴・歴史・宗教・隣接地域との違いといった要素を多角的に見てきました。
インドを中心に、パキスタンやバングラデシュ、ネパール、ブータン、スリランカ、モルディブといった国々が、互いに違いながらも地理的・歴史的に深く結びついていることがわかります。
地図を見ることは、単に「場所を知る」だけではありません。
どんな地形に人が暮らし、どんな背景で国が形づくられ、今に至っているのか。
国名や線の奥にあるストーリーを感じ取ることができます。
また、南アジアと東南アジアを比較してみると、アジアという広い地域の中での南アジアの特徴もよりクリアに見えてきます。
本記事が南アジアについて知るきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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