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ラオスはどんな国?誇り高き国ラオスがわかる7つのポイント

ラオス アジア各国の詳細ガイド
アジア各国の詳細ガイド

以前、ラオス人に言われた、忘れられない言葉があります。

「なぜ日本人は年間何万人も自殺するの?ラオスでは自殺する人なんて1年に1人くらいだよ。」

メコン川で遊ぶ子供たちの声くらいしか音がない、ゆったりとした時間が流れるラオスにいると、確かに自殺など別世界のことにしか思えません。

何も無いようでいて、実は満ち足りている・・ラオスはそんなところかもしれません。

いったいどんな国なのか、気になりませんか?

とはいえ、ラオスという国はイメージがしにくい国の1つでもあります。

この記事では、ラオスという国を7つのポイントでわかりやすく紹介しています

ラオスという国のイメージがきっと掴めてくるはずです。



ラオスがわかる7つのポイント

ラオスのことがきっとわかる!そんなポイントを7つにまとめました。

1. 文化的にはタイに近い

水遊びする子供

ラオスという国のイメージをざっくりとつかむには、まずはラオスのお隣のタイをきっかけにするとイメージしやすいと思います。

ラオスの人口の約半分を占める「ラオ族」は、タイ系民族です。

タイ系民族は中国の広東省や広西チワン自治区やベトナム国境に住んでいましたが、漢族の勢力に押されて6~11世紀頃にかけて西および西南方面に移動を続け、ミャンマー中東部、中国雲南省、ラオス、タイ北部などにそれぞれ分かれて生活するようになりました。

現在では混血も進み、それぞれの居住国で現地化していますので全く同じではありませんが、それでも同じルーツをもつタイ系民族がラオスとタイには多く住んでいるということは事実です。

ラオス語とタイ語も近く、ラオス人はタイ語をほぼ理解できるため、タイのテレビ番組を観て、タイのエンタテインメントを楽しみ、タイ文化にとても親しみを持っています。

ラオスとタイは、上座仏教を熱心に信仰する仏教国であることも共通しています。

↓タイ人の性格・価値観についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

また、ラオスに流通する日用品の多くはタイからの輸入品です。ラオスの首都ヴィエンチャンでは、週末はタイに買い出しに行く人も多いなど、物理的にもタイと多くの関わりをもっています。

ただ、ラオスとタイは文化的に近い一方で、両国は複雑な歴史をたどってきたこともあり、必ずしも全面的に友好関係にあるとまではいえません。

2. 政治的にはベトナムに近い

ラオスは文化的にはタイに近い一方、政治的にはベトナムと非常に緊密な関係を築いています。

ベトナムとラオスは「特別な関係」ということを公式に表明しています

現在のラオスを統治している「ラオス人民革命党」のルーツは、1930年にベトナムで設立されたインドシナ共産党です。

ベトナムはラオスの内戦中も支援し、1975年のラオス人民民主共和国の誕生以降、ラオスの国家建設にも大きな影響を与えました。

1977年に締結されたラオス・ベトナム友好協力条約では、全分野における相互援助を行うことを取り決め、政治・経済・国防の分野でベトナム人がラオスに多数派遣されたり、ベトナムがラオスに援助を差しのべるなどしてきました。

現在も、ラオスの新聞には毎日ベトナム関連の記事が掲載され、党の新指導部が選出されると必ず最初にベトナムを訪れる慣例があるなど、あらゆる分野にわたってラオスとベトナムは唯一無二の「特別な関係」にあります。

3. 社会主義国家である

ラオス人民民主共和国は、1975年12月に建国されたラオス人民革命党が治める社会主義国家です。

ラオスの社会主義は、導入してから比較的早い時期に見直しが行われ、社会・経済の実情に合わせた施策に調整されている点が特徴です。

他の社会主義国に見られるような極端な思想統制や国民の監視はありません

当初は企業の国営化、政府による計画生産、政府による価格設定、自由な移動の制限、農業の集団化、仏教の統制などが行われていました。

しかしこれはうまくいかず国民生活が悪化したため、徐々に方針を修正していきます。

1979年には市場経済原理を部分的に採用し、農業集団化や仏教統制を緩和します。

そして1986年には「チンタナカーン・マイ(新思考)」というスローガンが提唱され、経済自由化および対外開放がさらに進められました。

社会主義国でありながら、仏教行事にはラオス人民革命党の幹部が必ず出席するほど、ラオスでは宗教(仏教)の信仰が認められています。

またラオスは一党独裁政権でありながら、地方は高度な自律性を保持しており、地方行政の自由裁量権がある程度は認められています。

このように、一般的な社会主義国とは異なる点もラオスには多く見られます。

4. 上座仏教

托鉢

ラオスではスリランカ系の上座仏教が7~8世紀頃伝わり、16世紀頃から王が仏教を保護したことから本格的に広がっていきました。

ラオスの上座仏教では出家が最高の功徳だと考えられており、ほとんどの男性は出家をします。一方、女性は出家できない代わりに喜捨や布施で徳を積みます。

朝早くから若い僧侶たちが托鉢を行い、地元の女性たちが喜捨をしているのがラオスの日常風景です。

それは「徳を積み、よりよい来世を迎える」という上座仏教の教えがラオス人の心にあるからです。

ただ、1975年の建国当初は仏教自体は禁止こそされなかったものの、仏教行事や托鉢が廃止されたり、修行僧が生産活動を強いられたり、仏教組織も解体されるなど、ラオスの仏教要素を弱めて社会主義イデオロギーが協調された時期がありました。

しかし、多くのラオス人にとって仏教は生活に深く根差している「心のよりどころ」であり、仏教の抑制には政府が予想しなかったほど国民からの大きな反発と不満を招きました。

こうして政府は段階的に仏教の活動を認めるようになります。現在では政府自身も仏教を積極的に保護し、仏教を党の正統性を高めることに利用するほどになっています。

今では仏教はラオスのアイデンティティーとしても欠くことができない要素です。



5. 精霊信仰

ラオスには上座仏教信仰以外にも、土着の精霊信仰もあります。そして、この二つは共存しています。

おおむねラオス人は次のように仏教信仰と精霊信仰を使い分けているのではないかと考えられています。

・精霊やカミを祀るのは現世利益のため
・仏教の教えで功徳を積むのは来世のため

ラオスでは「万物に霊が宿る」と考えられていて、精霊は「ピー」と呼ばれます。

ピーは、山や木や水田などの自然環境だけでなく、家や人体にも宿るとされており、人間の力の及ばない事象と関わっていると考えられています。たとえば、病気や農業の不作、不慮の事故などは、悪いピーの仕業だと考える向きがあります。

ラオスに限らず、こうした精霊信仰は世界各地で見られます。普通は都市化していくにつれて精霊信仰とは縁遠くなるものですが、国民の70%が農村に暮らすラオスでは、こうした精霊信仰は今でも人々の生活に身近なものとなっています。

↓東南アジアでは、東ティモールでも精霊信仰が根強く残っています。

6. 国民の7割は農村・山地暮らし

農村

ラオスの国土の70%は森林であり、国民も約70%は農村・山地に暮らしています。

もちろん、都市に憧れて首都ヴィエンチャンや隣国のタイに渡る若者も多いですが、それでも大半のラオス国民は農村と山地暮らしです。

農村では米が主な生産物ですが、ラオスの水田稲作や焼畑耕作では米以外にも同時に様々なものが生産されています。

アジア最貧国といわれた時代もあるラオスですが、贅沢はできなくとも、飢えるということはまずありません。

山や森からは動物、野菜、キノコ、川からは水、魚、水田からは米、野草、カニ、小魚など、ありとあらゆる食材が手に入る豊かな自然があるからです。

ラオス人は自然の知識が豊富で、季節ごとの旬の食材を見つけることに長けています。そのため、輸入品に頼る必要もあまりありません。

しかし、農業に従事する人口が多い一方、ラオスでは製造業の労働者が集まらないという課題もあります。

ラオスでは工場労働者の社会的地位が低く、農村の人々はわざわざ工場で働こうとしない傾向が強いようです。一方で都市の人々は高学歴者も多くプライドが高いため、やはり工場労働を望みません。

7. メコン川とともに

メコン川は、チベット高原から雲南省、ラオス、タイ、カンボジアを通ってベトナムから南シナ海に抜ける全長約4350キロの大河川です。そのうち約1,900キロがラオスを通っています。

メコン川は、古くからずっとラオスの人々の生活に深く入り込んでおり、ラオス人はメコン川から生活のための水を得、川から採れる魚を食し、上流からもたらされる肥沃な土で野菜を作り、あらゆる営みにおいてメコン川の恩恵を直に受けています。

ほかにも、メコン川は子供たちの格好の遊び場になっていますし、観光面ではラオスののどかな田舎や自然景観を楽しめるメコン川クルーズなどもあります。

ラオスの暮らしのありとあらゆる面にメコン川は関わっており、ラオスにとってなくてはならないもののひとつです。

メコン川

まとめ

ラオスでは、「自然の大きな流れに沿って生きていればうまくいく」というような考えが人々の根底にあると言われます。

それは、今回ご紹介したラオス人の生き方からも読み取れます。

多くの人は農村や山地に住み、無理に都会に出てこない。自然を愛し、精霊に従い、ともに生きる。豊かな自然からそれぞれの季節に採れる旬のものを食す。

このようにラオス人の暮らしを分析してみると、なぜラオスを訪れる人達の多くがこの国に魅了されるのかがわかるような気がしませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました。



参考文献

  • 菊池陽子他『エリア・スタディーズ85 ラオスを知るための60章』2010. 明石書店
  • 山田紀彦『アジアの基礎知識5 ラオスの基礎知識』2018. めこん
  • 森山明『不思議の国のラオス』2021. 彩流社
  • 村上春樹『ラオスにいったい何があるというんですか?紀行文集』2015. 文藝春秋
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